インプラント治療は、お口の病気や突然の事故などにより、歯が無くなってしまったところに、人工的に作られた歯の根っこを埋め込み、そこへ人工の歯をかぶせる歯科治療のことです。日本では、1990年頃から積極的にインプラント治療が行われるようになり、いまでは歯科大学病院を中心にインプラント科が設置されるなど、とっても身近な歯科治療となりました。

当院のインプラントの特長・基本方針

院内CT撮影・診断

歯科用CT撮影

院内に歯科用CTを導入し、事前に患者さまの顎骨の状況を診査・診断させていただいております。インプラントのスクリューを支える土台となる骨の厚みや高さ、形状をCT撮影で立体的(3D画像)に事前に把握することで、

  • 適切なインプラントのサイズ
  • 埋入方向
  • 埋入角度
  • 埋入の深度(深さ)
  • 触れてはいけない神経の位置

等々、より安全な治療計画を立てることができます。

近年のインプラント治療の安全性を高めるうえでなくてはならないアイテムとなりました。

患者さまのお身体の診査・診断

歯科医師の説明

インプラント治療をご希望される際、必ず術前検査が行われます。

その際、虫歯や歯周病などのお口のトラブルが見つかった、顎の骨に十分なボリュームが無いことが分かった、糖尿病などの全身性疾患によって健康状態が悪化したなどの場合、残念ながら、すぐにインプラントを埋め込む手術を行うことができません。

ですが、インプラント治療を始める前に、これらの問題やトラブルを改善することができれば、インプラント治療を受けることができます。

まずは、インプラント治療の弊害となる問題やトラブルの治療に専念していただき、後日、改めてインプラント治療の治療プランを立てさせていただければと思います。

インプラントの治療方法は1つではない

オーバーデンチャー

インプラント治療は、治療費や通院回数などを考えると、たくさんの歯を失ってしまった患者さまにとって、手の出しにくい治療方法となっています。

けれど、インプラントの治療方法は、毎年のように進歩しており、いまでは「オールオン4&6」や「オーバーデンチャー」といった、さまざまな治療法が確立されていますので、患者さまのお口の状態に合わせたインプラント治療を行うことができるようになっています。

当院では、たくさんの歯を無くしてしまった患者さまの負担を少しでも軽減するため、インプラントの埋入数を少なくする「オールオン4&6」の治療も行っています。

オールオン4&6とは?

オールオン4症例

オールオン4&6とは、顎の骨に埋め込んだ4本または6本のインプラントで、8本から12本の人工歯をしっかりと固定するインプラント治療のことです。

通常、12本から14本の歯を元の自然な状態に戻すためには、上顎または下顎にそれぞれ8本から10本ほどのインプラントを埋め込む必要があります。

しかし埋め込むインプラントの本数が多ければ多いほど、埋入する位置が限られてしまうだけではなく、インプラントを支えるための骨までも不足してしまいます。これでは、医療費も高額となり、カラダへの負担もどんどん大きくなってしまいます。

当院では、たくさんの歯を無くしてしまった患者さまにかかるご負担を最小限に抑えることができる、とても優しいインプラント治療として、一般的なインプラント治療と共に、オールオン4&6治療も行っています。

オールオン4&6治療がおすすめの人

オールオン4
  • 自分の歯が1本も無くて総入れ歯をしている
  • 残っている自分の歯が、まったく機能していない
  • これまで使っていた総入れ歯が合わなくなった
  • 総入れ歯の口臭が気になるけれど、メンテナンスをするのが大変
  • まるで自分の歯のような機能性に富んだ、白く美しい歯がほしい

当院では、難症例の患者さんのインプラント治療も行っています。

インプラント治療を行う場合、顎の骨に十分なボリュームが無いと治療が受けられないケースがあります。

当院では、このような難症例の患者さまも、インプラント治療が受けられるよう、以下の方法を用いて骨の造成を行っています。

主な顎の骨造成方法

ソケットリフト法

ソケットリフト

ソケットリフト法とは、上あごの骨を再生させるための手術のことです。

インプラントを埋め込むために開けた上顎の穴に移植骨を入れて、シュナイダー膜を押し上げることで、インプラントを安全に埋め込むために必要な高さまで顎の骨を造成します。

骨の移植を行うと同時にインプラントを埋め込むため、治療期間は平均4ヶ月ほどで終わります。

GBR法

GBR

GBR法とは、顎の骨が再生するように促す歯周組織再生療法のことです。

顎の骨にボリュームを持たせて、安全にインプラントを埋め込むことを目的としており、埋め込んだインプラントの露出面に自分の骨、または骨の代わりとなる人工素材を置いて、その上からコラーゲンで作られた人工膜を覆って、生体飽和性に優れたチタン製のピンで固定します。

骨が再生するまでには、だいたい4、6ヶ月ほどかかってしまいますが、インプラントと顎の骨がしっかりと結合することができれば、人工歯を装着することができます。

骨造成・再生メモ

顎の骨に十分なボリュームが無く、インプラント治療を断られてしまっても、骨を造成・再生させることで、治療を行うことができるようになります。

ただし、顎骨の高さが5mmに満たない患者さまの場合、歯茎を剥離する処置が必要となる「サイナスリフト法」を用いて顎の骨を造成する必要があります。当院では、このような患者さまのカラダへの負担が大きくなる治療を行うことは控えさせていただいています。

当院で使用しているインプラントメーカー

ストローマン

当院では、世界No.1シェアを誇るスイスのインプラントメーカー「Straumann (ストローマン)」のインプラント製品をメインに治療を行っています。

ストローマン社のインプラントは、国際的非営利学術組織・ITIの協力により、長期的な安全性を示すための豊富な科学的根拠が証明されており、世界各国の大学病院や研究機関でも使用されるほど、高い信頼性と安全性を兼ね揃えています。

ストローマン社では、50年以上にわたり、インプラントの研究・開発を行っており、治療してから5年および10年の長期的な臨床データをもとに、インプラント周囲炎が起こりにくく、長期間使用し続けても抜けたり、取れてしまったりすることのない高品質なインプラント製品を作り続けています。

また、当院ではストローマン社のほかに、ドイツのインプラントメーカー「camlog (カムログ)」も使用しております。どちらのメーカーのインプラントも、妥協のない高品質な製品開発と品質管理を行っている信頼性と安全性の高いので、安心して治療を行うことができます。

西郷院長からのメッセージ

インプラント歯科医

インプラントは、治療の選択肢の1つです。

これまでの歯科治療では、入れ歯やブリッジを使って、歯茎よりも上にある歯「歯冠」を再現することしかできませんでした。

けれど、“第二の永久歯”と呼ばれるインプラントの登場によって、歯冠だけではなく、歯の根っこまで再現することができるようになり、歯の見た目だけではなく、お口の機能性も格段に上がり、歯を失ってしまう前のお口の環境に近い自然な状態を再現することができるようになりました。

しかし、インプラント治療は、当日から治療を始めることができない、とても難しい外科手術を伴う治療となります。

インプラント治療は、たしかに機能性・審美性ともに優れた歯科治療ではありますが、当院では患者さまの意見を押し切ってまで無理にインプラント治療をおすすめすることはありません。
患者さまが『入れ歯でいいよ』と言われれば、患者さまのお口にピッタリと合う入れ歯をお作りすることもできます。

インプラント治療は、あくまで歯科治療の選択肢の1つであり、歯科医にとって、もっとも大切なことは“患者さまのことを第一に考えた歯科治療を行うこと”です。

もしも、インプラント治療に関するお悩みや心配ごとがございましたら、ぜひ当院まで足をお運びください。
患者さまが抱いているインプラントに対する不安や疑問などを、分かりやすく丁寧にご説明させていただきます。

インプラント治療の基本的な流れ

インプラント
  1. カウンセリング・相談
  2. 術前検査
  3. 治療プランの作成
  4. インプラントの手術
  5. かみ合わせ、使い心地をチェック
  6. アバットメントと人工歯を入れる

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